「朝鮮籍で戸籍がないのですが、帰化できますか?」
「韓国籍で帰化をしたいのですが、戸籍がないと言われました。」というご相談をよく受けます。

このような場合、ご自分で法務局に相談に行くと「帰化申請をするには本国の戸籍が必要」と言われ、「戸籍がないならどうしたらよい」という対応策までは教えてもらうことができません。あくまで帰化申請に必要な書類の説明をしてもらえるだけで、ほとんどの方は「戸籍がない」ために帰化申請に必要となる書類が揃わず、ご自身で帰化申請をすることををあきらめてしまうようです。

帰化申請の場面においては、韓国領事館で韓国の戸籍を請求して「ない」と言われた場合、戸籍を請求したけれど「ない」と言われたことがわかる書面を提出する必要があります。法務局の相談員さんからは、韓国領事館で「家族関係登録 不存在 証明書」を発行してもらうようにと言われますが、単に戸籍がないというだけで簡単に発行してもらえるものではありません。

韓国籍で戸籍を発行してもらえない場合として考えられるのは、

1,親の戸籍はあるけど、両親の婚姻届や子どもの出生を本国に届けておらず、請求者(子)が本国の戸籍に記載されてないから発行してもらえない場合

2,親が名前や生年月日を変更しているので、変更を証明できるものがないので発行してもらえない場合

3,韓国へ直に届けた時に親族等に頼んだので全く違う名前になっていて発行してもらえない場合

等々あります。

朝鮮籍に関しては、うちは韓国領事館なので関係ないということになります。

戸籍がないから帰化申請はできないということはありませんが、戸籍がない場合は必要書類も変わってきますのでので、あきらめず帰化の専門家にぜひ相談してください。