帰化申請に必要な履歴書は、就職の際などに用いる一般的な履歴書とは異なる部分があります。

帰化用の履歴書は提出された書類と矛盾がないかを確認する意味合いもありますので職歴や居住歴は特に注意して記載してください。

職歴につき注意が必要なのは、アルバイトやパート、日雇いといった職歴の記載です。これらの職歴については、「短期のものだったから」「正社員じゃなかったから」と、ご自身で履歴書に書くほどのものではないとお考えになられて、職歴から省かれることがあります。

しかし、これらの職歴を省いてしまうと履歴書に空白の時期ができてしまい、帰化の際の提出書類である所得証明書と照らし合わせ、職歴が空白の時期に収入があるのがわかると、履歴書が虚偽の記載だと思われてしまいます。

つぎに、居住歴で注意が必要なのは、他の提出書類(出生届記載事項証明書など)に住所が記載されている場合、履歴書に記載する住所と履歴書の住所が異なっていると、悪意ではないと思っていても、虚偽の記載だと思われてしまうという点です。

ご本人になんら悪意はなくても、1つの書類が虚偽だと判断されると、他の書類も虚偽だと思われ心証が悪くなってしまうおそれがあります。

このような事態を避けるため、客観的に判断できる帰化の専門家に依頼すると、申請前に矛盾点を発見することができますので安心できると思います。