帰化申請の際に必要な書類として出生届記載事項証明書があります。普段あまり耳慣れもしないし、何に必要なのかといえば帰化申請以外にピンと来るものがありません。

通常は出産当時の住所地の市役所(区役所)に提出、保管されています。まれに提出を病院の住所地にされている方もいます。

外国人であっても日本で子供が生まれた際は出生届を住んでいる役所の窓口に提出します。

出生届には、父と母の国籍、名前、年齢、住所、職業、子の名前、生まれた日、生まれた病院の住所などが記載されています。

さらに出生証明書の欄があって、ここには子の体重、生まれた時間、妊娠月数、双子(二た児)以上の場合の出産順位、病院名や助産婦さんの名前も記載されています。

帰化の際に一番重要になるのが、この母が出産した児の数という欄です。

先日の申請の際も、自分ではずっと長男だと思っていた方が、この出生届記載事項証明書で初めて、この母が出産した児の数(出生子が2人)と記載され、なおかつ母親に確認したところ、第1子は男児で死産であったことを確認しましたので、申請者は40年以上ずっと長男だと思っていたのに帰化によって次男になったとお話していました。日本の戸籍に記載する際に正確さを必要とするための大事な書類のひとつです。