帰化申請中は海外旅行ができない、と思っている方が多いのにびっくりします。
帰化申請の際には、法務局の職員さんに海外旅行の予定を聞かれます。
これは、帰化許可が出るころに海外にいると、帰化許可が出て日本国籍になれば、日本のパスポートしか使用できなくなるためです。
最初のパスポート(帰化が許可される前の国籍のパスポート)で、旅行から戻ってきた際、日本に帰国できなくなる可能性がでてくるからです。
申請中でも帰化許可が出そうな時期には海外旅行を控えてくださいというのは、上記のような理由です。
ただ、仕事や法事などどうしても避けられない用事で出かければならない時は、事前に法務局職員さんにお話ししておくと、遅れて許可を出してくれます。
なので、ちょっとでも早く帰化許可が欲しい人は、許可が出そうな時期は海外旅行は控えたほうがいいということなのです。
帰化申請中は海外旅行ができないというわけではないのです。
ただ、海外留学や長期の海外出張、長期の海外渡航は注意が必要です。帰化に必要な「引き続き5年以上日本に住所を有すること」という条件を満たさなくなる場合があります。
お仕事の関係で出張が多い方などは、手続き中に海外渡航ができないと思われ、帰化手続きを躊躇されているかもしれませんが、上記の問題をクリアできれば帰化手続きを進めることもできますので、お気軽にご相談ください。